大阪府公立高校入試 英語 | 過去問データの検証(C問題 大問1(文法))
バックテスト|2021年度(令和3年度)・C問題 大問1(文法)

2021年度 大阪府公立高校入試 英語C問題 大問1(文法)を、2020年度までの過去問データで検証する

想定した執筆時点:2021年3月下旬(一般入学者選抜の直後) ・ 実際の作成:2026年11月
2020年度までのデータだけで、2021年度の入試を検証

この記事についてこの記事は2026年11月に作成しました。2021年度入試の直後に書いたと仮定して、予想や比較には2020年度までの出題だけを使っています(株の売買手法の検証で使う「バックテスト」と同じ考え方です)。2021年度の試験は、答え合わせの対象としてだけ使いました。過去問の問題文は載せず、単元と問題数だけを扱います。
Summaryまとめ

2021年度のC問題 大問1、3つのポイント

  • 6問中5問は、それまでに出た単元が中心初めて中心になった単元は「感情の形容詞+to不定詞・that節」の1問だけでした。
  • 関係代名詞が3問。うち2問が「関係代名詞の省略」関係代名詞・分詞の後置修飾・疑問詞の文の3分野のどれかを含む問題は5問。2020年度まで(83%)と同じく大半を占めました。
  • 予想が外れた点:分詞の後置修飾は0問2020年度までの2年間で最も多かった分野でしたが、2021年度は1問も出ませんでした。12問だけのデータでは、単元ごとの出る・出ないは大きく入れかわります。
Part 1どんな問題か

空所に入る語句の並べ方を、4つから選ぶ

C問題の大問1は、英文の空所に入る語句の並べ方として正しいものを、ア〜エの4つから選ぶ問題です。4つの選択肢は同じ語の並べかえで、1問に2つ以上の単元が入っていることが多いのが特徴です。全部で6問あります。

この形式は2019年度から始まりました。そのため2021年度の時点で比べられるのは、2019〜2020年度の12問だけです。データが少ないことを前提に読んでください。

Part 22021年度の6問

関係代名詞と疑問詞の文が中心

2021年度の6問を、単元に分けました。数字は、その単元が2020年度までの12問で何問に入っていたかです。

2021年度 C問題 大問1の単元(数字は2019〜2020年度の12問での出題数。「初」はそれまで0問)
問題単元(太字が中心の単元)
(1)主格の関係代名詞(who / which / that) 1問
(2)感情の形容詞+to不定詞・that節 初
(3)間接疑問(疑問詞+主語+動詞) 2問
(4)関係代名詞の省略(名詞+主語+動詞) 2問
(5)疑問詞+to不定詞 2問
+SVOO(show / tell / give / ask+人+物) 1問
+too 〜 to / enough to 初
(6)関係代名詞の省略(名詞+主語+動詞) 2問
+熟語・語法(remind A of B, It takes 〜 など) 初

単元の分け方と各問の正解は作成者の判断で、筆記の公式解答とは照合していません。問題文は載せていません。

中心の単元で見ると、5問がそれまでにも出ていた単元でした。(1)(4)(6)が関係代名詞、(3)が間接疑問、(5)が疑問詞+to不定詞です。初めて中心になったのは、(2)の「感情の形容詞+to不定詞・that節」だけでした。

一方で、(5)には「too 〜 to / enough to」、(6)には熟語・語法が組み合わさっていて、どちらもそれまでに出ていない単元です。1つの単元を知っているだけでは解けない、C問題らしい作りです。

Part 3予想と比べて

3分野は当たり、分詞は外れ

単元をもう少し大きな分野にまとめて、2020年度までと比べます。

分野ごとの問題数(1問に複数の分野があれば、それぞれで数える)
分野2019〜2020年度2021年度
分詞の後置修飾(3分野)5問(42%)0問
不定詞4問(33%)2問
疑問詞の文(3分野)4問(33%)2問
関係代名詞(3分野)3問(25%)3問
その他2問(17%)1問
動詞の形2問(17%)1問
受動態1問(8%)0問
比較1問(8%)0問

関係代名詞・分詞の後置修飾・疑問詞の文(間接疑問など)の3分野のどれかを含む問題は、2020年度までが12問中10問、2021年度が6問中5問でした。大きな分野で見ると、予想どおりです。

ところが分野の中身は入れかわりました。2020年度までの2年間で最も多かった「分詞の後置修飾」(12問中5問)は0問。かわりに関係代名詞は、それまでの2年間で3問だったのが、2021年度の1年だけで3問出ています。単元を1つにしぼって準備するのは危険で、3分野をまとめて準備するほうが確実だと分かります。

2020年度までの上位単元
  1. to不定詞の基本(名詞的・形容詞的・副詞的用法)(3問)
  2. 過去分詞の後置修飾(名詞+過去分詞)(3問)
  3. 疑問詞+to不定詞(2問)
  4. 現在分詞の後置修飾(名詞+〜ing)(2問)
  5. 関係代名詞の省略(名詞+主語+動詞)(2問)
  6. 間接疑問(疑問詞+主語+動詞)(2問)
2021年度までの上位単元(2022年度に向けて)
  1. 関係代名詞の省略(名詞+主語+動詞)(4問)
  2. to不定詞の基本(名詞的・形容詞的・副詞的用法)(3問)
  3. 疑問詞+to不定詞(3問)
  4. 過去分詞の後置修飾(名詞+過去分詞)(3問)
  5. 間接疑問(疑問詞+主語+動詞)(3問)
  6. 現在分詞の後置修飾(名詞+〜ing)(2問)
Part 4出た単元のポイント

2021年度に出た単元の、ルールとよくある間違い

2021年度に出た単元について、押さえておくルールと、よくある間違いをまとめます。

主格の関係代名詞(who / which / that)2021年度は (1) で出題
ルール
名詞の後ろに who・which・that を置き、すぐ後ろに動詞を続けて、その名詞を説明する。
よくある間違い
who の後ろに主語を入れてしまう。説明の中の動詞を、文全体の動詞と取り違える。
感情の形容詞+to不定詞・that節2021年度は (2) で出題
ルール
glad, happy, sad, surprised, sorry などの後ろに to do や that節を続けて、感情の原因を表す。
よくある間違い
形容詞と to の順番を崩す。hear や find の後ろの that節に気づかない。
間接疑問(疑問詞+主語+動詞)2021年度は (3) で出題
ルール
文の中に疑問詞の文を入れるときは「疑問詞+主語+動詞」の順にする。do / does / did は使わない。
よくある間違い
「what should we bring」「how long have you lived」のような、疑問文の語順を選んでしまう。最も多い誤答。
関係代名詞の省略(名詞+主語+動詞)2021年度は (4)・(6) で出題
ルール
目的格の which・that は省略できる。名詞の直後に「主語+動詞」が来たら、後ろから説明している。
よくある間違い
2つ目の動詞が文全体の動詞だと気づけない。C問題で最も多く出る形。
疑問詞+to不定詞2021年度は (5) で出題
ルール
「how to 〜」「what to 〜」「which+名詞+to 〜」で「どう〜するか」「何を〜するか」を表す。
よくある間違い
「to how make」のように順番が逆になる。「ask 人 how to do」の 人 の位置を間違える。
too 〜 to / enough to2021年度は (5) で出題
ルール
too 形容詞 (for 人) to do は「…すぎて〜できない」。形容詞 enough to do は「〜できるほど…」。
よくある間違い
「enough strong」のように語順を間違える。
SVOO(show / tell / give / ask+人+物)2021年度は (5) で出題
ルール
show, tell, give, ask などは「人→物」の順に2つの目的語を置く。物の位置に疑問詞の文が来ることも多い。
よくある間違い
人を後ろに回してしまう。
熟語・語法(remind A of B, It takes 〜 など)2021年度は (6) で出題
ルール
熟語は語の並びが決まっている。remind A of B、be full of、It takes 〜 to do などはまとめて覚える。
よくある間違い
前置詞を別の位置に動かしてしまう。
Next2022年度に向けて

2022年度の受験生へ

2021年度までの18問では、「関係代名詞の省略」が4問で最多になりました。上位の単元は、すべて3分野(関係代名詞・分詞の後置修飾・疑問詞の文)か、to不定詞の基本です。

ただし2021年度の結果が示すとおり、上位の単元がそのまま次の年に出るとは限りません。3分野をまとめて練習し、そこに不定詞や動詞の形(help+人+動詞の原形など)が組み合わさった形に慣れておきましょう。

Key Point

予想は「単元」ではなく「分野」で立てる。C問題 大問1は、関係代名詞・分詞の後置修飾・疑問詞の文の3分野が、毎年の大半を占めます。

本番と同じ形で練習できる、無料の文法アプリ

ほんま出る文法(C問題 大問1)

本番と同じ形の予想問題276問。間違えたときは、選んだ選択肢から、見直す単元が分かります。

文法アプリを開く アプリの紹介

アプリの単元の分析は2026年度までのデータで作っています(この記事の検証とは、使ったデータの範囲が違います)。予想問題は、入試の文を使わずに作ったオリジナルです。

数字の条件

対象は、大阪府公立高校入試(一般入学者選抜)英語C問題の大問1です。比較に使ったのは2019〜2020年度の12問(この形式が始まった2019年度から)です。単元の分け方と各問の正解は作成者の判断で、筆記の公式解答とは照合していません。1問に複数の単元が入っている場合は、それぞれの単元で数えています。「ルール」と「よくある間違い」は、作成者が書いた説明です。分析と文章の作成にはAIを使っています。大阪府および大阪府教育委員会とは関係のない、個人による分析です。