2021年度 大阪府公立高校入試 英語C問題 大問1(文法)を、2020年度までの過去問データで検証する
2021年度のC問題 大問1、3つのポイント
- 6問中5問は、それまでに出た単元が中心初めて中心になった単元は「感情の形容詞+to不定詞・that節」の1問だけでした。
- 関係代名詞が3問。うち2問が「関係代名詞の省略」関係代名詞・分詞の後置修飾・疑問詞の文の3分野のどれかを含む問題は5問。2020年度まで(83%)と同じく大半を占めました。
- 予想が外れた点:分詞の後置修飾は0問2020年度までの2年間で最も多かった分野でしたが、2021年度は1問も出ませんでした。12問だけのデータでは、単元ごとの出る・出ないは大きく入れかわります。
空所に入る語句の並べ方を、4つから選ぶ
C問題の大問1は、英文の空所に入る語句の並べ方として正しいものを、ア〜エの4つから選ぶ問題です。4つの選択肢は同じ語の並べかえで、1問に2つ以上の単元が入っていることが多いのが特徴です。全部で6問あります。
この形式は2019年度から始まりました。そのため2021年度の時点で比べられるのは、2019〜2020年度の12問だけです。データが少ないことを前提に読んでください。
関係代名詞と疑問詞の文が中心
2021年度の6問を、単元に分けました。数字は、その単元が2020年度までの12問で何問に入っていたかです。
| 問題 | 単元(太字が中心の単元) |
|---|---|
| (1) | 主格の関係代名詞(who / which / that) 1問 |
| (2) | 感情の形容詞+to不定詞・that節 初 |
| (3) | 間接疑問(疑問詞+主語+動詞) 2問 |
| (4) | 関係代名詞の省略(名詞+主語+動詞) 2問 |
| (5) | 疑問詞+to不定詞 2問 +SVOO(show / tell / give / ask+人+物) 1問 +too 〜 to / enough to 初 |
| (6) | 関係代名詞の省略(名詞+主語+動詞) 2問 +熟語・語法(remind A of B, It takes 〜 など) 初 |
単元の分け方と各問の正解は作成者の判断で、筆記の公式解答とは照合していません。問題文は載せていません。
中心の単元で見ると、5問がそれまでにも出ていた単元でした。(1)(4)(6)が関係代名詞、(3)が間接疑問、(5)が疑問詞+to不定詞です。初めて中心になったのは、(2)の「感情の形容詞+to不定詞・that節」だけでした。
一方で、(5)には「too 〜 to / enough to」、(6)には熟語・語法が組み合わさっていて、どちらもそれまでに出ていない単元です。1つの単元を知っているだけでは解けない、C問題らしい作りです。
3分野は当たり、分詞は外れ
単元をもう少し大きな分野にまとめて、2020年度までと比べます。
| 分野 | 2019〜2020年度 | 2021年度 |
|---|---|---|
| 分詞の後置修飾(3分野) | 5問(42%) | 0問 |
| 不定詞 | 4問(33%) | 2問 |
| 疑問詞の文(3分野) | 4問(33%) | 2問 |
| 関係代名詞(3分野) | 3問(25%) | 3問 |
| その他 | 2問(17%) | 1問 |
| 動詞の形 | 2問(17%) | 1問 |
| 受動態 | 1問(8%) | 0問 |
| 比較 | 1問(8%) | 0問 |
関係代名詞・分詞の後置修飾・疑問詞の文(間接疑問など)の3分野のどれかを含む問題は、2020年度までが12問中10問、2021年度が6問中5問でした。大きな分野で見ると、予想どおりです。
ところが分野の中身は入れかわりました。2020年度までの2年間で最も多かった「分詞の後置修飾」(12問中5問)は0問。かわりに関係代名詞は、それまでの2年間で3問だったのが、2021年度の1年だけで3問出ています。単元を1つにしぼって準備するのは危険で、3分野をまとめて準備するほうが確実だと分かります。
- to不定詞の基本(名詞的・形容詞的・副詞的用法)(3問)
- 過去分詞の後置修飾(名詞+過去分詞)(3問)
- 疑問詞+to不定詞(2問)
- 現在分詞の後置修飾(名詞+〜ing)(2問)
- 関係代名詞の省略(名詞+主語+動詞)(2問)
- 間接疑問(疑問詞+主語+動詞)(2問)
- 関係代名詞の省略(名詞+主語+動詞)(4問)
- to不定詞の基本(名詞的・形容詞的・副詞的用法)(3問)
- 疑問詞+to不定詞(3問)
- 過去分詞の後置修飾(名詞+過去分詞)(3問)
- 間接疑問(疑問詞+主語+動詞)(3問)
- 現在分詞の後置修飾(名詞+〜ing)(2問)
2021年度に出た単元の、ルールとよくある間違い
2021年度に出た単元について、押さえておくルールと、よくある間違いをまとめます。
- ルール
- 名詞の後ろに who・which・that を置き、すぐ後ろに動詞を続けて、その名詞を説明する。
- よくある間違い
- who の後ろに主語を入れてしまう。説明の中の動詞を、文全体の動詞と取り違える。
- ルール
- glad, happy, sad, surprised, sorry などの後ろに to do や that節を続けて、感情の原因を表す。
- よくある間違い
- 形容詞と to の順番を崩す。hear や find の後ろの that節に気づかない。
- ルール
- 文の中に疑問詞の文を入れるときは「疑問詞+主語+動詞」の順にする。do / does / did は使わない。
- よくある間違い
- 「what should we bring」「how long have you lived」のような、疑問文の語順を選んでしまう。最も多い誤答。
- ルール
- 目的格の which・that は省略できる。名詞の直後に「主語+動詞」が来たら、後ろから説明している。
- よくある間違い
- 2つ目の動詞が文全体の動詞だと気づけない。C問題で最も多く出る形。
- ルール
- 「how to 〜」「what to 〜」「which+名詞+to 〜」で「どう〜するか」「何を〜するか」を表す。
- よくある間違い
- 「to how make」のように順番が逆になる。「ask 人 how to do」の 人 の位置を間違える。
- ルール
- too 形容詞 (for 人) to do は「…すぎて〜できない」。形容詞 enough to do は「〜できるほど…」。
- よくある間違い
- 「enough strong」のように語順を間違える。
- ルール
- show, tell, give, ask などは「人→物」の順に2つの目的語を置く。物の位置に疑問詞の文が来ることも多い。
- よくある間違い
- 人を後ろに回してしまう。
- ルール
- 熟語は語の並びが決まっている。remind A of B、be full of、It takes 〜 to do などはまとめて覚える。
- よくある間違い
- 前置詞を別の位置に動かしてしまう。
2022年度の受験生へ
2021年度までの18問では、「関係代名詞の省略」が4問で最多になりました。上位の単元は、すべて3分野(関係代名詞・分詞の後置修飾・疑問詞の文)か、to不定詞の基本です。
ただし2021年度の結果が示すとおり、上位の単元がそのまま次の年に出るとは限りません。3分野をまとめて練習し、そこに不定詞や動詞の形(help+人+動詞の原形など)が組み合わさった形に慣れておきましょう。
予想は「単元」ではなく「分野」で立てる。C問題 大問1は、関係代名詞・分詞の後置修飾・疑問詞の文の3分野が、毎年の大半を占めます。
数字の条件
対象は、大阪府公立高校入試(一般入学者選抜)英語C問題の大問1です。比較に使ったのは2019〜2020年度の12問(この形式が始まった2019年度から)です。単元の分け方と各問の正解は作成者の判断で、筆記の公式解答とは照合していません。1問に複数の単元が入っている場合は、それぞれの単元で数えています。「ルール」と「よくある間違い」は、作成者が書いた説明です。分析と文章の作成にはAIを使っています。大阪府および大阪府教育委員会とは関係のない、個人による分析です。