2022年度 大阪府公立高校入試 英語C問題 大問1(文法)を検証|予想がいちばん外れた年
新しい単元が一気に4つ
- 中心の単元がそれまでに出ていたのは、6問中2問だけ2021年度の記事で最多だった「関係代名詞の省略」は0問。かわりに、目的格の関係代名詞、help / let / make+人+動詞の原形、仮定法過去、原級が初めて出ました。
- 3分野を含む問題は3問。初めて半分に関係代名詞・分詞の後置修飾・疑問詞の文の3分野は、2021年度までは18問中15問(83%)でした。2022年度は6問中3問で、大きく下がりました。
- 「動詞の形」が3問にhelp / let / make+人+動詞の原形が2問、SVOO(show / tell など+人+物)が1問。動詞のあとの語順を問う問題が増えました。
「関係代名詞の省略が最多」は外れた
2021年度版の記事では、「2021年度までの18問では関係代名詞の省略が4問で最多。ただし上位の単元がそのまま出るとは限らない。3分野をまとめて準備しよう」と書きました。
結果は、関係代名詞の省略が0問。3分野を含む問題も3問にとどまりました。単元の予想ははっきり外れ、分野の予想も半分しか当たっていません。「上位の単元がそのまま出るとは限らない」という注意だけが当たった形です。
形式は変わらず、中身が大きく変わった
空所に入る語句の並べ方を、ア〜エの4つから選ぶ形式(6問)は、2019年度から変わっていません。比べられるのは2019〜2021年度の18問です。
6問中4問に、初めての単元
2022年度の6問の単元です。数字は、2021年度までの18問で何問に入っていたかです。
| 問題 | 単元(太字が中心の単元) |
|---|---|
| (1) | 目的格の関係代名詞(which / that) 初 |
| (2) | 現在分詞の後置修飾(名詞+〜ing) 2問 +疑問詞+to不定詞 3問 +SVOO(show / tell / give / ask+人+物) 2問 |
| (3) | help / let / make+人+動詞の原形 初 |
| (4) | 仮定法過去(If / I wish) 初 +原級(as 〜 as) 初 |
| (5) | 目的格の関係代名詞(which / that) 初 +受動態(be動詞+過去分詞) 1問 |
| (6) | want / ask / tell+人+to do 1問 +help / let / make+人+動詞の原形 初 |
単元の分け方と各問の正解は作成者の判断で、筆記の公式解答とは照合していません。問題文は載せていません。
中心の単元がそれまでに出ていたのは、(2)の現在分詞の後置修飾と、(6)の want / ask / tell+人+to do の2問だけでした。
(1)と(5)は、どちらも目的格の関係代名詞(which / that のあとに主語+動詞)。それまでは主格と省略の形しか出ていなかったので、同じ関係代名詞でも新しい形です。(3)と(6)には help / let / make+人+動詞の原形、(4)には仮定法過去と原級(as 〜 as)の組み合わせが入りました。
3分野が半分に。動詞の形と仮定法が増えた
分野ごとに、2021年度までと2022年度を比べます。
| 分野 | 2019〜2021年度 | 2022年度 |
|---|---|---|
| 関係代名詞(3分野) | 6問(33%) | 2問 |
| 不定詞 | 6問(33%) | 1問 |
| 疑問詞の文(3分野) | 6問(33%) | 1問 |
| 分詞の後置修飾(3分野) | 5問(28%) | 1問 |
| 動詞の形 | 3問(17%) | 3問 |
| その他 | 3問(17%) | 0問 |
| 受動態 | 1問(6%) | 1問 |
| 比較 | 1問(6%) | 1問 |
| 仮定法 | 0問(0%) | 1問 |
3分野(関係代名詞・分詞の後置修飾・疑問詞の文)を含む問題は、2021年度までの83%から、2022年度は6問中3問に下がりました。かわりに増えたのが、動詞の形(3問)と、仮定法・比較です。
2021年度までの18問は、3年分しかありません。その中で一度も出ていない単元は、出ないのではなく、まだ出ていなかっただけでした。この年の結果は、データが少ないうちの予想の限界をそのまま示しています。
- 関係代名詞の省略(名詞+主語+動詞)(4問)
- to不定詞の基本(名詞的・形容詞的・副詞的用法)(3問)
- 疑問詞+to不定詞(3問)
- 過去分詞の後置修飾(名詞+過去分詞)(3問)
- 間接疑問(疑問詞+主語+動詞)(3問)
- 現在分詞の後置修飾(名詞+〜ing)(2問)
- 疑問詞+to不定詞(4問)
- 関係代名詞の省略(名詞+主語+動詞)(4問)
- to不定詞の基本(名詞的・形容詞的・副詞的用法)(3問)
- 過去分詞の後置修飾(名詞+過去分詞)(3問)
- 現在分詞の後置修飾(名詞+〜ing)(3問)
- 間接疑問(疑問詞+主語+動詞)(3問)
初めて出た単元を中心に、ルールとよくある間違い
2022年度に出た単元のルールと、よくある間違いです。初めて出た目的格の関係代名詞・help+人+原形・仮定法過去・原級は、次の年以降も出る可能性があります。
- ルール
- 名詞の後ろに which・that を置き、その後ろに「主語+動詞」を続けて、名詞を説明する。
- よくある間違い
- 「which bought I」のように語順が崩れる。動詞の後ろに it などの目的語を残してしまう。
- ルール
- 「〜している名詞」は、名詞の後ろに ing形を置いて説明する。
- よくある間違い
- ing形の前に be動詞を入れて文を作ってしまい、動詞が2つになる。
- ルール
- 「how to 〜」「what to 〜」「which+名詞+to 〜」で「どう〜するか」「何を〜するか」を表す。
- よくある間違い
- 「to how make」のように順番が逆になる。「ask 人 how to do」の 人 の位置を間違える。
- ルール
- show, tell, give, ask などは「人→物」の順に2つの目的語を置く。物の位置に疑問詞の文が来ることも多い。
- よくある間違い
- 人を後ろに回してしまう。
- ルール
- help 人 do(人が〜するのを手伝う)、let 人 do(人に〜させてあげる)、make 人 do(人に〜させる)。to は付けない。
- よくある間違い
- to を付けてしまう。原形が空所の外にあるので見落とす。
- ルール
- 現実と違うことは過去形で表す。If+主語+過去形, 主語+would / could+原形。I wish+主語+過去形・could+原形。be動詞は were を使う。
- よくある間違い
- if節に現在形を入れてしまう。would の後ろに過去形を置いてしまう。
- ルール
- 「…と同じくらい〜」は as 形容詞・副詞 as。否定は not as 〜 as。
- よくある間違い
- 2つの as の位置を崩す。
- ルール
- 「〜される」は be動詞+過去分詞。助動詞があれば can be 〜、現在完了なら has been 〜。
- よくある間違い
- be動詞を落とす。be動詞と過去分詞の順番を崩す。
- ルール
- 「人に〜してほしい」は want 人 to do、「人に〜するよう頼む」は ask 人 to do、「人に〜するよう言う」は tell 人 to do。
- よくある間違い
- 「want to 人」の順にしてしまう。not の位置を to の後ろにしてしまう。
2023年度の受験生へ
2022年度の結果で、上位の単元は次のように入れかわりました(右の表)。疑問詞+to不定詞と関係代名詞の省略が4問で並び、その下に3問の単元が並んでいます。
それ以上に大事なのは、仮定法・原級・help+人+原形のような「まだ出ていなかった単元」が、まとめて出ることがあると分かったことです。3分野を土台にしつつ、中学で習う文法を一通り、大問1の形(並べかえの4択)で練習しておきましょう。
データが少ないうちは、「出ていない単元」は「出ない単元」ではない。3分野を土台に、文法を広く押さえる。
数字の条件
対象は、大阪府公立高校入試(一般入学者選抜)英語C問題の大問1です。比較に使ったのは2019〜2021年度の18問(この形式が始まった2019年度から)です。単元の分け方と各問の正解は作成者の判断で、筆記の公式解答とは照合していません。1問に複数の単元が入っている場合は、それぞれの単元で数えています。「ルール」と「よくある間違い」は、作成者が書いた説明です。分析と文章の作成にはAIを使っています。大阪府および大阪府教育委員会とは関係のない、個人による分析です。