大阪府公立高校入試 英語 | 過去問データの検証(単語)
バックテスト|2022年度(令和4年度)・単語

2022年度 大阪府公立高校入試 英語の単語を検証|1つのテーマの語が何十回も出た年

想定した執筆時点:2022年3月下旬(一般入学者選抜の直後) ・ 実際の作成:2026年11月
2021年度までのデータだけで、2022年度の入試を検証

この記事について2022年度入試の直後に書いたつもりで、単語リストは2021年度までの過去問だけで作りました。2022年度の試験は、答え合わせにだけ使っています。実際の作成は2026年11月で、過去の年を検証する「バックテスト」の記事です。過去問の本文は載せていません。
Summaryまとめ

2022年度の単語は「例年並み」。ただし中身にクセ

  • S〜C段階で、A 87%・B 89%・C 86%前の年(2021年度)の約9割からは少し下がり、例年並みに戻りました。S段階だけでは、3つの問題とも6割をわずかに下回っています(A 56%・B 57%・C 56%)。
  • C問題は、1つの話題の語が30回以上C問題では、1つの文章のテーマになった語が30回以上くり返されました。B問題でも貝に関する語が15回以上出ています。延べ語数のカバー率を下げた一番の原因です。
  • 基本語の取りこぼしは、今年もfruit・chicken・inside のような基本語が、リストのC段階より下にありました。前の年の記事で書いた「基本語は過去問だけでは拾いきれない」は、今年も当てはまります。
Check前年の記事の答え合わせ

「S段階で約6割、C段階まで約9割」は当たったか

2021年度版の記事では、「S段階(約200語)で試験の語の約6割、C段階まで(700語前後)で約9割」と書きました。

2022年度の結果は、S段階が56〜57%、S〜C段階が86〜89%。どちらも少し下回りましたが、おおむね当たりです。2021年度が、リストで準備した人にとって特に読みやすい年だったことも分かります。

Part 1リストで読めた割合

2021年度までのリストで読むと

リストの作り方は2021年度版と同じです。2021年度までの過去問だけを使い、それまでの試験の語の7割・8割・9割・97%を読める範囲を、それぞれS・A・B・C段階にしました。データが1年分増えたので、各段階の語数も少し増えています。

2021年度までのデータで作った優先語リストで、2022年度の試験の語がどれだけ読めたか(延べ語数)
覚えた範囲A問題B問題C問題
S段階まで56%
174語
57%
178語
56%
205語
S〜A段階66%
256語
68%
274語
66%
311語
S〜B段階79%
422語
80%
463語
80%
510語
S〜C段階87%
668語
89%
744語
86%
812語

機能語(the, of など)、固有名詞、その試験で語注が付いた語は数えていません。小さな数字は、その範囲の語数です。

3つの問題とも、S段階で6割弱、S〜C段階で9割弱。差が小さく、問題の種類によるかたよりがない年でした。

Part 2例年との比較

2021年度が高すぎた。2022年度は平年並み

2017年度からの各年を、その前年までのリストで読んだ結果と並べます。

S段階までで読めた割合(各年を、その前年までのデータで作ったリストで読んだとき)
年度A問題B問題C問題
2017年度51%57%51%
2018年度57%57%54%
2019年度59%56%55%
2020年度58%57%61%
2021年度60%59%64%
2022年度56%57%56%
S〜C段階で読めた割合(各年を、その前年までのデータで作ったリストで読んだとき)
年度A問題B問題C問題
2017年度83%77%75%
2018年度90%85%88%
2019年度93%90%89%
2020年度92%89%88%
2021年度89%92%92%
2022年度87%89%86%

S〜C段階では、B問題(89%)が例年(87%)より高く、A問題(87%)はやや低め、C問題(86%)はほぼ例年どおりです。前の年と比べると下がって見えますが、2017年度からの流れの中では、ふつうの年と言えます。

1年だけの数字で「難しくなった」「易しくなった」と判断せず、何年か並べて見ることが大切です。

Part 3リストになかった語

主役は「その年のテーマの語」

S〜C段階に入っていなかった語は、C問題で46種類(試験に出た359種類のうち)。今年いちばん目立ったのは、文章のテーマになった語です。

  • slime
  • mold
  • debris
  • shell
  • scallop
  • grand
  • uniform
  • fruit
  • chicken
  • inside
  • alone
  • angry

slime・mold(C問題でそれぞれ32回)、debris(26回)、shell・scallop(B・C問題) は、1つの文章の中で何度もくり返された語です。こうした語は前もって覚えるのが難しく、文章の中で意味をつかむしかありません。延べ語数で数えると、こうした語1つで2ポイント前後カバー率が下がります。

もう1つは、fruit・chicken・inside・alone・angry のような基本語です。fruit・chicken・inside はリストの700位より下にあり、alone・angry はそれまでの過去問に一度も出ていませんでした。A問題とB問題では、2021年度までに一度も出ていなかった語がそれぞれ9種類・8種類ありました(alone・angry・ocean・orange など)。

Part 4語の種類で数えると

語の種類では、S段階で4割台

同じ語を何回出ても1と数える「語の種類」で見ると、次のとおりです。

2022年度の試験に出た語の種類のうち、リストに入っていた割合(かっこ内は延べ語数での割合)
覚えた範囲A問題B問題C問題
S段階まで47%
延べ 56%
43%
延べ 57%
42%
延べ 56%
S〜A段階59%
延べ 66%
56%
延べ 68%
56%
延べ 66%
S〜B段階74%
延べ 79%
74%
延べ 80%
74%
延べ 80%
S〜C段階87%
延べ 87%
88%
延べ 89%
87%
延べ 86%
試験に出た語の種類252種類285種類359種類

S段階で読める語の種類は、A 47%・B 43%・C 42%。どれも半分に届きません。S〜C段階では、3つとも8割台後半(A 87%・B 88%・C 87%)です。

延べ語数では話題の語にカバー率を下げられましたが、語の種類で見ると前の年とほとんど変わりません。話題の語は「種類は少ないのに、回数が多い」語だということが、ここからも分かります。

Next2023年度に向けて

2023年度の受験生へ

2022年度の結果を加えると、目安は次のようになります。

・S段階(約200語)で、試験の語の6割前後。

・S〜C段階(700〜800語)で、8割台後半から9割。

・年によっては、1つのテーマの語が何十回も出て、カバー率を数ポイント下げる。

テーマの語は防げません。だからこそ、防げる語(リストの語と基本語)を確実にしておくことが、知らない語に出会ったときの余裕になります。

Key Point

テーマの語が多い年でも、リストのS〜C段階で9割近くは読める。知らない語が続いても、周りの9割から意味を推測できる。

この分析から作った、無料の単語アプリ

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14年分の過去問から選んだ優先語を、A・B・C問題別に、S〜C段階の順で覚えます。3日以上あけて2回正解すると「定着」。

単語アプリを開く アプリの紹介

アプリのリストは2026年度までのデータで作っています(この記事の検証とは、使ったデータの範囲が違います)。

数字の条件

データは、大阪府公立高校入試(英語)の過去問を文字に起こしたものです。2022年度は一般入学者選抜の英語A・B・C問題とリスニングを対象にしました。リストは2013〜2021年度の一般・特別・前期・後期入学者選抜(英語・リスニング)から作っています。数える語は、本文・リスニング台本・英語の設問と選択肢に出てくる語で、機能語・固有名詞・その試験で語注が付いた語は除きます(2語以上の語注は、語としては数えています)。語の変化形は元の形にまとめています。リストの作り方(重みづけの値)は2026年に決めたもので、その値を選ぶときに2020〜2023年度のデータを使いました。そのため、2022年度の検証は完全に独立した検証ではありません。分析と文章の作成にはAIを使っています。大阪府および大阪府教育委員会とは関係のない、個人による分析です。