2023年度 大阪府公立高校入試 英語C問題 大問1(文法)を検証|前の年の「新顔」がもう一度
6問すべて、それまでに出た単元が中心
- 中心の単元は、6問とも「既出」前の年に初めて出た単元も含めて、6問すべての中心の単元が2022年度までに出ていた単元でした。初めて出た単元は、ほかの単元と組み合わさった2つ(接続詞、SVC)だけです。
- 仮定法過去+原級が、2年連続2022年度に初めて出た「仮定法過去と原級(as 〜 as)の組み合わせ」が、2023年度もほぼ同じ組み合わせで出ました。
- 関係代名詞・分詞・間接疑問も、それぞれ出題関係代名詞の省略が1年ぶりに出題。主格の関係代名詞、過去分詞の後置修飾、間接疑問も1問ずつ出て、3分野を含む問題は4問でした。
「出ていない単元も出る」は、半分当たり
2022年度版の記事では、「まだ出ていなかった単元がまとめて出ることがある。3分野を土台にしつつ、文法を広く練習しよう」と書きました。
2023年度に初めて出た単元は、組み合わせの2つだけでした。そのかわり、2022年度に初めて出た仮定法・原級・help+人+原形が、すぐにもう一度出ています。「広く準備する」は当たり、「新しい単元がまとめて出る」は今年はありませんでした。
4択の並べかえ、6問
空所に入る語句の並べ方をア〜エから選ぶ形式は、5年目も同じでした。比べられるデータは2019〜2022年度の24問に増えました。
前の年の単元と、定番の単元
2023年度の6問です。数字は、2022年度までの24問で何問に入っていたかです。
| 問題 | 単元(太字が中心の単元) |
|---|---|
| (1) | 感情の形容詞+to不定詞・that節 1問 +接続詞(that / when / if / until) 初 |
| (2) | 関係代名詞の省略(名詞+主語+動詞) 4問 +help / let / make+人+動詞の原形 2問 |
| (3) | 仮定法過去(If / I wish) 1問 +原級(as 〜 as) 1問 |
| (4) | 主格の関係代名詞(who / which / that) 2問 +受動態(be動詞+過去分詞) 2問 |
| (5) | 過去分詞の後置修飾(名詞+過去分詞) 3問 +SVC(look / sound / feel / taste+形容詞) 初 |
| (6) | 間接疑問(疑問詞+主語+動詞) 3問 +熟語・語法(remind A of B, It takes 〜 など) 1問 |
単元の分け方と各問の正解は作成者の判断で、筆記の公式解答とは照合していません。問題文は載せていません。
(2)の関係代名詞の省略は、2022年度までに4問出ていた定番の単元です。help / let / make+人+動詞の原形と組み合わさりました。(3)は仮定法過去と原級で、2022年度の(4)とほぼ同じ組み合わせです。
(5)は過去分詞の後置修飾に、SVC(look / sound / feel+形容詞)が組み合わさった問題でした。(1)の感情の形容詞+to不定詞には、接続詞(that など)が入っています。初めての単元は、このように組み合わせの側で出てきました。
分野はばらけ、どれも1〜2問
分野ごとに比べます。
| 分野 | 2019〜2022年度 | 2023年度 |
|---|---|---|
| 関係代名詞(3分野) | 8問(33%) | 2問 |
| 不定詞 | 7問(29%) | 1問 |
| 疑問詞の文(3分野) | 7問(29%) | 1問 |
| 動詞の形 | 6問(25%) | 2問 |
| 分詞の後置修飾(3分野) | 6問(25%) | 1問 |
| その他 | 3問(12%) | 2問 |
| 受動態 | 2問(8%) | 1問 |
| 比較 | 2問(8%) | 1問 |
| 仮定法 | 1問(4%) | 1問 |
2023年度は、どの分野も1〜2問ずつで、特定の分野にかたよりませんでした。3分野を含む問題は4問(2022年度までは75%)です。
4年分24問がそろうと、関係代名詞(8問)、不定詞・疑問詞の文(各7問)、動詞の形・分詞の後置修飾(各6問)と、上位の分野がはっきりしてきます。単元ではまだ入れかわりがありますが、分野の順位は安定してきました。
- 疑問詞+to不定詞(4問)
- 関係代名詞の省略(名詞+主語+動詞)(4問)
- to不定詞の基本(名詞的・形容詞的・副詞的用法)(3問)
- 過去分詞の後置修飾(名詞+過去分詞)(3問)
- 現在分詞の後置修飾(名詞+〜ing)(3問)
- 間接疑問(疑問詞+主語+動詞)(3問)
- 関係代名詞の省略(名詞+主語+動詞)(5問)
- 疑問詞+to不定詞(4問)
- 過去分詞の後置修飾(名詞+過去分詞)(4問)
- 間接疑問(疑問詞+主語+動詞)(4問)
- to不定詞の基本(名詞的・形容詞的・副詞的用法)(3問)
- 受動態(be動詞+過去分詞)(3問)
2023年度に出た単元のポイント
2023年度に出た単元の、ルールとよくある間違いです。2年続けて出た仮定法過去と原級は、組み合わさると語順が複雑になるので、セットで練習しておきましょう。
- ルール
- glad, happy, sad, surprised, sorry などの後ろに to do や that節を続けて、感情の原因を表す。
- よくある間違い
- 形容詞と to の順番を崩す。hear や find の後ろの that節に気づかない。
- ルール
- 接続詞の後ろには「主語+動詞」が続く。that は「〜ということ」を表す。
- よくある間違い
- 接続詞の後ろに主語を入れ忘れる。
- ルール
- 目的格の which・that は省略できる。名詞の直後に「主語+動詞」が来たら、後ろから説明している。
- よくある間違い
- 2つ目の動詞が文全体の動詞だと気づけない。C問題で最も多く出る形。
- ルール
- help 人 do(人が〜するのを手伝う)、let 人 do(人に〜させてあげる)、make 人 do(人に〜させる)。to は付けない。
- よくある間違い
- to を付けてしまう。原形が空所の外にあるので見落とす。
- ルール
- 現実と違うことは過去形で表す。If+主語+過去形, 主語+would / could+原形。I wish+主語+過去形・could+原形。be動詞は were を使う。
- よくある間違い
- if節に現在形を入れてしまう。would の後ろに過去形を置いてしまう。
- ルール
- 「…と同じくらい〜」は as 形容詞・副詞 as。否定は not as 〜 as。
- よくある間違い
- 2つの as の位置を崩す。
- ルール
- 名詞の後ろに who・which・that を置き、すぐ後ろに動詞を続けて、その名詞を説明する。
- よくある間違い
- who の後ろに主語を入れてしまう。説明の中の動詞を、文全体の動詞と取り違える。
- ルール
- 「〜される」は be動詞+過去分詞。助動詞があれば can be 〜、現在完了なら has been 〜。
- よくある間違い
- be動詞を落とす。be動詞と過去分詞の順番を崩す。
- ルール
- 「〜された名詞」「〜されている名詞」は、名詞の後ろに過去分詞を置いて説明する。
- よくある間違い
- 過去分詞を文全体の動詞(過去形)と取り違える。本当の動詞は後ろにある。
- ルール
- look(〜に見える)、sound(〜に聞こえる)、feel(〜と感じる)、taste(〜の味がする)の後ろには形容詞を置く。
- よくある間違い
- 形容詞の前の動詞に気づかない。
- ルール
- 文の中に疑問詞の文を入れるときは「疑問詞+主語+動詞」の順にする。do / does / did は使わない。
- よくある間違い
- 「what should we bring」「how long have you lived」のような、疑問文の語順を選んでしまう。最も多い誤答。
- ルール
- 熟語は語の並びが決まっている。remind A of B、be full of、It takes 〜 to do などはまとめて覚える。
- よくある間違い
- 前置詞を別の位置に動かしてしまう。
2024年度の受験生へ
2023年度までの30問では、関係代名詞の省略が5問で単独の1位になりました。疑問詞+to不定詞・過去分詞の後置修飾・間接疑問が4問で続きます。
前の年に初めて出た単元が、次の年にもう一度出ることも分かりました。新しい単元が出た年は、その単元を次の年の候補に加えておくのが安全です。
初めて出た単元は、翌年にもう一度出ることがある。過去問を解くときは、直近の年の単元を特に丁寧に復習する。
数字の条件
対象は、大阪府公立高校入試(一般入学者選抜)英語C問題の大問1です。比較に使ったのは2019〜2022年度の24問(この形式が始まった2019年度から)です。単元の分け方と各問の正解は作成者の判断で、筆記の公式解答とは照合していません。1問に複数の単元が入っている場合は、それぞれの単元で数えています。「ルール」と「よくある間違い」は、作成者が書いた説明です。分析と文章の作成にはAIを使っています。大阪府および大阪府教育委員会とは関係のない、個人による分析です。