2024年度 大阪府公立高校入試 英語C問題 大問1(文法)を検証|初めての単元がゼロの年
出題の型が固まってきた
- 初めて出た単元は、ゼロ組み合わせの単元も含めて、2024年度の6問に入った単元はすべて2023年度までに出ていました。この形式になってから初めてのことです。
- 上位の単元が、そのまま出た2023年度までに5問出ていた関係代名詞の省略、4問出ていた間接疑問をはじめ、主格の関係代名詞・現在分詞の後置修飾と、上位の単元が並びました。
- 1つの単元だけの問題が2問仮定法過去だけの問題と、間接疑問だけの問題がありました。組み合わせが少ない分、その単元の語順を正確に知っているかが問われます。
「直近の年の単元を丁寧に」は当たり
2023年度版の記事では、「関係代名詞の省略が5問で単独1位。初めて出た単元は翌年にもう一度出ることがある。直近の年の単元を丁寧に復習しよう」と書きました。
2024年度は、関係代名詞の省略が(6)で出題。2023年度に初めて組み合わせで出た SVC も、(1)でもう一度出ています。仮定法過去も3年連続です。上位の単元と、直近の年の単元の両方が当たりました。
6年目も同じ形式
4択で語句の並べ方を選ぶ6問の形式は、2019年度から6年目です。比べられるのは2019〜2023年度の30問になりました。
定番の単元が中心。熟語・語法が2問に
2024年度の6問です。数字は、2023年度までの30問で何問に入っていたかです。
| 問題 | 単元(太字が中心の単元) |
|---|---|
| (1) | SVC(look / sound / feel / taste+形容詞) 1問 +比較級(〜er / more 〜) 1問 |
| (2) | 主格の関係代名詞(who / which / that) 3問 +熟語・語法(remind A of B, It takes 〜 など) 2問 |
| (3) | 現在分詞の後置修飾(名詞+〜ing) 3問 +助動詞(should / must / can / have to) 1問 |
| (4) | 仮定法過去(If / I wish) 2問 |
| (5) | 間接疑問(疑問詞+主語+動詞) 4問 |
| (6) | 関係代名詞の省略(名詞+主語+動詞) 5問 +熟語・語法(remind A of B, It takes 〜 など) 2問 |
単元の分け方と各問の正解は作成者の判断で、筆記の公式解答とは照合していません。問題文は載せていません。
(6)の関係代名詞の省略(それまで5問)、(5)の間接疑問(4問)、(2)の主格の関係代名詞(3問)、(3)の現在分詞の後置修飾(3問)と、上位の単元がそろいました。(4)の仮定法過去は、3年連続の出題です。
(2)と(6)には、熟語・語法(remind A of B や It takes 〜 のような決まった形)が組み合わさっています。文法の単元を知っていても、決まった言い回しを知らないと語順が決められない問題です。
3分野は4問。その他(熟語・助動詞)が3問
分野ごとに比べます。
| 分野 | 2019〜2023年度 | 2024年度 |
|---|---|---|
| 関係代名詞(3分野) | 10問(33%) | 2問 |
| 動詞の形 | 8問(27%) | 1問 |
| 疑問詞の文(3分野) | 8問(27%) | 1問 |
| 不定詞 | 8問(27%) | 0問 |
| 分詞の後置修飾(3分野) | 7問(23%) | 1問 |
| その他 | 5問(17%) | 3問 |
| 比較 | 3問(10%) | 1問 |
| 受動態 | 3問(10%) | 0問 |
| 仮定法 | 2問(7%) | 1問 |
3分野を含む問題は4問で、2023年度までの73%と同じくらいです。目立つのは「その他」の3問で、熟語・語法が2問、助動詞が1問でした。
2023年度までの5年分で、上位の分野は関係代名詞(10問)、不定詞・動詞の形・疑問詞の文(各8問)、分詞の後置修飾(7問)。この順位は、ここ数年ほとんど変わっていません。
- 関係代名詞の省略(名詞+主語+動詞)(5問)
- 疑問詞+to不定詞(4問)
- 過去分詞の後置修飾(名詞+過去分詞)(4問)
- 間接疑問(疑問詞+主語+動詞)(4問)
- to不定詞の基本(名詞的・形容詞的・副詞的用法)(3問)
- 受動態(be動詞+過去分詞)(3問)
- 関係代名詞の省略(名詞+主語+動詞)(6問)
- 間接疑問(疑問詞+主語+動詞)(5問)
- 疑問詞+to不定詞(4問)
- 過去分詞の後置修飾(名詞+過去分詞)(4問)
- 現在分詞の後置修飾(名詞+〜ing)(4問)
- 主格の関係代名詞(who / which / that)(4問)
2024年度に出た単元のポイント
2024年度に出た単元の、ルールとよくある間違いです。熟語・語法は単元としては広いので、過去問や問題集で出てきた言い回しを、そのつど覚えておきましょう。
- ルール
- look(〜に見える)、sound(〜に聞こえる)、feel(〜と感じる)、taste(〜の味がする)の後ろには形容詞を置く。
- よくある間違い
- 形容詞の前の動詞に気づかない。
- ルール
- 「より〜」は比較級。much で強め、than が続くことが多い。
- よくある間違い
- more bigger のように重ねてしまう。
- ルール
- 名詞の後ろに who・which・that を置き、すぐ後ろに動詞を続けて、その名詞を説明する。
- よくある間違い
- who の後ろに主語を入れてしまう。説明の中の動詞を、文全体の動詞と取り違える。
- ルール
- 熟語は語の並びが決まっている。remind A of B、be full of、It takes 〜 to do などはまとめて覚える。
- よくある間違い
- 前置詞を別の位置に動かしてしまう。
- ルール
- 「〜している名詞」は、名詞の後ろに ing形を置いて説明する。
- よくある間違い
- ing形の前に be動詞を入れて文を作ってしまい、動詞が2つになる。
- ルール
- 助動詞の後ろは動詞の原形。間接疑問では助動詞を主語の前に出さない。
- よくある間違い
- 「should I」の順のまま間接疑問に入れてしまう。
- ルール
- 現実と違うことは過去形で表す。If+主語+過去形, 主語+would / could+原形。I wish+主語+過去形・could+原形。be動詞は were を使う。
- よくある間違い
- if節に現在形を入れてしまう。would の後ろに過去形を置いてしまう。
- ルール
- 文の中に疑問詞の文を入れるときは「疑問詞+主語+動詞」の順にする。do / does / did は使わない。
- よくある間違い
- 「what should we bring」「how long have you lived」のような、疑問文の語順を選んでしまう。最も多い誤答。
- ルール
- 目的格の which・that は省略できる。名詞の直後に「主語+動詞」が来たら、後ろから説明している。
- よくある間違い
- 2つ目の動詞が文全体の動詞だと気づけない。C問題で最も多く出る形。
2025年度の受験生へ
2024年度までの36問では、関係代名詞の省略が6問、間接疑問が5問で、上の2つが少し抜け出しました。続く4問の単元には、疑問詞+to不定詞・分詞の後置修飾・主格の関係代名詞・熟語・語法が並びます。
初めての単元がなかった2024年度は、型が固まりつつあることを示しています。上位の単元を、組み合わせの形でくり返し練習するのがいちばんの近道です。
型が固まってきた今は、上位の単元の「組み合わせ」に慣れること。関係代名詞の省略と間接疑問は、毎年のように出ている。
数字の条件
対象は、大阪府公立高校入試(一般入学者選抜)英語C問題の大問1です。比較に使ったのは2019〜2023年度の30問(この形式が始まった2019年度から)です。単元の分け方と各問の正解は作成者の判断で、筆記の公式解答とは照合していません。1問に複数の単元が入っている場合は、それぞれの単元で数えています。「ルール」と「よくある間違い」は、作成者が書いた説明です。分析と文章の作成にはAIを使っています。大阪府および大阪府教育委員会とは関係のない、個人による分析です。