2025年度 大阪府公立高校入試 英語の単語を検証|C段階の「すぐ外」に、基本語があった年
A問題は回復、B問題は2年続けて低め
- A問題はS〜C段階で90%。前の年から回復A問題は、前の年の85%から90%へ戻りました。C問題も88%と、ほぼ例年並みです。
- B問題は84%。2年続けて8割台前半B問題のS〜C段階は、前の年(83%)に続いて低めでした。リストの外の語が、1つの文章の中で何度も出たことが大きな理由です。
- photo は、C段階まであと少しの位置B問題で27回出た photo(写真)は、リストで866位。B問題のC段階(825語)のすぐ外でした。tool・hole なども、C段階の少し先にありました。
「S〜C段階の先にも手を広げる」が効く年だった
2024年度版の記事では、「読みにくい年は、初めての語やリストの下のほうの語が増える。S〜C段階の先(参考の語)にも手を広げ、教科書の基本語を見直そう」と書きました。
2025年度のB問題で、リストに入っていなかった語のうち、photo・tool・hole・deep・develop は、どれもリストの800〜1,500位にあった語です。C段階の先まで覚えていれば読めた語が、点数に関わる位置で出ました。
A問題は9割、B問題は8割台前半
作り方は2021年度版と同じで、2024年度までの過去問だけを使っています。データが増えるたびに各段階の語数も増え、2025年度のリストでは、S〜C段階がA問題784語・B問題825語・C問題892語になりました。
| 覚えた範囲 | A問題 | B問題 | C問題 |
|---|---|---|---|
| S段階まで | 60% 195語 | 56% 197語 | 61% 232語 |
| S〜A段階 | 67% 293語 | 64% 313語 | 71% 356語 |
| S〜B段階 | 77% 480語 | 78% 524語 | 81% 573語 |
| S〜C段階 | 90% 784語 | 84% 825語 | 88% 892語 |
機能語(the, of など)、固有名詞、その試験で語注が付いた語は数えていません。小さな数字は、その範囲の語数です。
S段階では、A問題60%・B問題56%・C問題61%。A問題とC問題は6割前後で例年どおりです。B問題だけが、S段階でもS〜C段階でも低めでした。
B問題は、2年続けて例年を下回る
2017年度からの各年と比べます。
| 年度 | A問題 | B問題 | C問題 |
|---|---|---|---|
| 2017年度 | 51% | 57% | 51% |
| 2018年度 | 57% | 57% | 54% |
| 2019年度 | 59% | 56% | 55% |
| 2020年度 | 58% | 57% | 61% |
| 2021年度 | 60% | 59% | 64% |
| 2022年度 | 56% | 57% | 56% |
| 2023年度 | 68% | 68% | 64% |
| 2024年度 | 56% | 52% | 59% |
| 2025年度 | 60% | 56% | 61% |
| 年度 | A問題 | B問題 | C問題 |
|---|---|---|---|
| 2017年度 | 83% | 77% | 75% |
| 2018年度 | 90% | 85% | 88% |
| 2019年度 | 93% | 90% | 89% |
| 2020年度 | 92% | 89% | 88% |
| 2021年度 | 89% | 92% | 92% |
| 2022年度 | 87% | 89% | 86% |
| 2023年度 | 95% | 89% | 93% |
| 2024年度 | 85% | 83% | 86% |
| 2025年度 | 90% | 84% | 88% |
B問題のS〜C段階は、前の年の83%に続いて84%。2年続けて例年(87%)を下回りました。一方、A問題(90%)は例年(89%)並み、C問題(88%)も例年(87%)並みです。
同じ年でも、問題の種類によって読みやすさは違います。B問題を受ける人は、リストのS〜C段階に加えて、もう一歩先の語まで準備しておくと安心です。
リストの「すぐ外」と、テーマの語
S〜C段階に入っていなかった語は、B問題で39種類、C問題で76種類。C問題に出た語の種類は429種類で、前の年(417種類)をさらに上回りました。
- photo
- tool
- hole
- deep
- develop
- method
- crystal
- celestial
- hometown
- oak
- carbon
- dioxide
今年の特徴は、photo・tool・hole・deep・develop のような、リストのC段階のすぐ外にあった語です。photo は866位、tool は959位、develop は1,112位。どれも中学で習う語で、C段階を終えたあと、少し先まで進んでいれば読めました。
テーマの語では、A・B問題の共通の文章に出た crystal、C問題の celestial・oak・carbon・dioxide などがあります。C問題では、2024年度までに一度も出ていない語が39種類ありました。
語の種類で数えると、C問題は8割
語の種類(何回出ても1と数える)で見ると、次のとおりです。
| 覚えた範囲 | A問題 | B問題 | C問題 |
|---|---|---|---|
| S段階まで | 51% 延べ 60% | 45% 延べ 56% | 41% 延べ 61% |
| S〜A段階 | 60% 延べ 67% | 60% 延べ 64% | 57% 延べ 71% |
| S〜B段階 | 76% 延べ 77% | 76% 延べ 78% | 72% 延べ 81% |
| S〜C段階 | 89% 延べ 90% | 87% 延べ 84% | 82% 延べ 88% |
| 試験に出た語の種類 | 248種類 | 301種類 | 429種類 |
S〜C段階で読める語の種類は、A 89%・B 87%・C 82%。C問題は前の年に続いて8割台前半で、語の種類が多い試験が2年続きました。
C問題は、出てくる語の種類がここ2年で大きく増えました(2021〜2023年度は350〜360種類台、2024年度は417種類、2025年度は429種類)。1回しか出ない語が増えるほど、リストで準備できる割合は下がります。知らない語を前後の文から推測する力が、C問題ではますます大切になっています。
2026年度の受験生へ
2025年度までの5年分(2021〜2025年度)で、S〜C段階は83〜95%、平均すると88%です。
ただし、B問題は2年続けて8割台前半、C問題は語の種類が増え続けています。S〜C段階を仕上げたら、リストの「参考」の上のほう(C段階のすぐ外)まで進んでおくと、今年の photo のような語を拾えます。
C段階を終えたら、もう少し先へ。リストのすぐ外には、中学で習う基本語が並んでいる。
数字の条件
データは、大阪府公立高校入試(英語)の過去問を文字に起こしたものです。2025年度は一般入学者選抜の英語A・B・C問題とリスニングを対象にしました。リストは2013〜2024年度の一般・特別・前期・後期入学者選抜(英語・リスニング)から作っています。数える語は、本文・リスニング台本・英語の設問と選択肢に出てくる語で、機能語・固有名詞・その試験で語注が付いた語は除きます(2語以上の語注は、語としては数えています)。語の変化形は元の形にまとめています。リストの作り方(重みづけの値)は2026年に決めたもので、その値を選ぶときに2020〜2023年度のデータを使いました。2025年度は、その選定に使っていない年です。分析と文章の作成にはAIを使っています。大阪府および大阪府教育委員会とは関係のない、個人による分析です。